モンゴルゲル

モンゴルの気候、遊牧民の生活
モンゴルは東アジアの内陸にあり、国土は広大で、日本の約4倍の広さがあります。国土のほとんどは高原の台地で、その大部分が草原であり、あとは8%ほどの森林と2.5%ほどのゴビと呼ばれる砂漠が占めています。大陸性気候で雨が少なく、空気は乾燥しており、季節や昼夜によって気温差が大きいのもこの気候の特徴です。夏は40℃近くまで気温が上がり、冬は-30℃以下になることもめずらしくありません。雨は夏に集中して降りますが、年間降水量はゴビ砂漠で100mm以下、その周辺の草原地帯でも250mm程度です。春にはときおり砂嵐が吹くことがあります。 モンゴルの高原地帯では、樹木が育ちにくいものの、短い草が生えることから古くから牧畜(遊牧)中心の生活文化が発達しました。現在でも、大草原の広がる高原で、ヒツジ、ヤギ、馬、牛、ラクダといった家畜の放牧や遊牧が行われています。モンゴルの遊牧民は、季節によってもっとも遊牧に適した場所を探して、家畜とともに移動して暮らしています。